企業や学校の記念誌制作をするときには、あらかじめ何時までに制作しなければならないのか、
そして記念誌にどれほどの予算を充てられるのかといったことを中心によく検討しておく必要があります。
以下では、記念誌制作を行うときの主な手順についてご紹介します。
記念誌制作の担当者やチームを編成
社史の一つである記念誌を制作するときには、必ず軸となる担当者がいなければなりません。
担当者が決まると、それと同時に記念誌作成のチームを編成します。
記念誌を個人的に自主制作するときには、個人誌のメインとなる方が自分で担当をするようになりますが、
場合によっては第三者目線から意見をもらうことも大切になるので、そういった時のために記念誌制作を依頼できる業者や関係者を募っておくのも良いでしょう。
スケジュールや企画書を作成
周年祝いのときなどに記念誌を発行する場合は、祝賀パーティーなどに間に合わせる必要があるなど期限が決められています。
そのため、記念誌制作における担当者やチームを編成したあとは、細かなスケジュールを作成する、
どういった目的やコンセプトにするかなどを決めて企画書に記します。
これらの内容を基に今後の作業を進めることから、企画書を作成する際はチームスタッフが共通意識のもと作業を進められるように
目的を明確にすることが大切です。
記述内容に責任を持つために事実確認をしっかり行う
記念誌は周年祝いなどに制作されることが多い書籍ですが、それと同時に企業に関することを社内外に伝えるための大事な書籍でもあります。
そのため、創業から今に至るまでの歴史書である正史と同じく記念誌に記載する内容も事実確認をしっかり行い、確かな情報のみを記載します。
ここに掲載された内容に大きな間違いがあれば、祝賀気分を半減させてしまいますし、個人や企業への信頼問題にも繋がるからです。
記念誌に記述する文書を作成するまえには、資料収集や関係者への取材をしっかり行うことで、より確かな情報を文書に記載できるように気を付けます。
何度も校正を重ねて印刷・発行する
企業の担当者自身が記念誌の文書を制作することもあれば、外部の業者に依頼をして文書を作成してもらうことがあります。
それらどちらの場合であっても、必ず「何度も校正を重ねる」ことが大切です。
校正を重ねるうちに記念誌の改善点などを見つけるきっかけになりますし、
より良く編集することで手にとってもらいやすく魅力的な記念誌を作成することができるからです。
手に取ってもらいやすく、尚且つより読みやすい記念誌を作成するために何度も校正を重ねて完成した記念誌は印刷して発行されます。
周年祝いを行うと数年前から決まっているときには、早い段階から準備を進めることができますが、
場合によって発行までにそれほど月日がないケースもあります。
そういった時は、確実に必要となる情報をできるだけ効率よく記念誌に織り込むことが大事になりますし、
記念誌制作チームで協力してスケジュールどおりに作業を進めていくこと必要があります。
社史といえば企業のこれまでの歴史を一つにまとめた書籍です。
一口に社史といっても、正史や略史、そして今回ご紹介したような「記念誌」といったように種類が分かれています。
記念誌のように周年祝いや新製品発売記念、さらには株式上場を記念して制作されることもあります。
どういった種類の社史を制作するかは、何を目的に誰を対象にした社史を作りたいかによって変わってきます。
そのため、社史作りをする上で記念誌に何を載せるべきか、その効果などについてより詳しく検討することがとても大事なことといえるでしょう。